第1回目の万博・1851年ロンドン万博大成功の秘密

万博の歴史

1851年ロンドン万博

歴史上初の万博、ロンドン万博はイギリス王室、ヴィクトリア女王の夫アルバートを総裁としてイギリスの国家的事業として準備され、優れた製品や機械がたくさん登場しました。

144日間の期間中、予想をはるかに上回る600万人以上の人が訪れ、世界で初めての万国博覧会は大成功で幕を閉じました。

この記事では、ロンドン万博がどのようなものであったのか、何故150年も前の時代で大成功をおさめたのか、振り返っていきたいと思います。

大盛況だったロンドン万博

18世紀末から始まった産業革命により、工場生産業が盛んに。進歩の一歩をたどったイギリスは“世界の工場”と呼ばれるようになり、先進工業国としての威信をこの万博を通じて世界中に示すことになりました。

参加国は34カ国。会期中の入場者数はなんと604万人で、この数は当時のイギリスの総人口の1/3、ロンドンの人口の3倍に及びます。

この当時、印刷技術の進歩のより宣伝効果が大きかったことと、鉄道網の発達により交通手段が格段に進歩したことが、来場者数の増加につながったと考えられています。

当時のイギリスは技術面も交通面もとにかく最先端だったんだね!

革命的な建築物・クリスタルパレス

ロンドン万博の象徴となったのは、クリスタルパレス

ジョセフ・パクストンによって設計された、鉄骨とガラスで作られた全長564mもある巨大な建物。水晶でできた宮殿のようであったため、“水晶宮”とも呼ばれていました。

開業までたった9ヶ月という計画で建築され、当時は前代未聞の建築物であることから耐震性や強風、嵐、雷などに対する安全性も批判が多くあったようです。

批判の声の多さから、実験のために動員された兵士たちが密集して床を踏みならすという実証試験が行われたとのこと!

実験までして建てられたという執念と熱意がすごい!

毎日使っているあの家電もロンドン万博初!?

ロンドン万博では、今では日常となっている便利な家電や商品が多く生まれていきました。

  • 目覚まし時計
  • シャワー付きお風呂
  • 印刷機械
  • 顕微鏡

そのほかにも、電動ドリル、プレス機などの当時最先端の製造機械や、蒸気機関車も展示。

当時その技術を知らなかった人々にとって、その体験がどれほど素晴らしかったか、想像するだけでわくわくしてきますね。

影響を受けて──

ロンドン万博の成功に刺激を受けたフランス第二帝政のナポレオン3世により、1855年にパリ万博が開催されました。

現代に至るまで、このロンドン万博から世界中に及ぼした刺激や影響は大きく、今の万博開催にもつながっているんですね!

2025年開催の大阪関西万博にも期待しましょう!

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